このたび信徒より、真明様ご家族のもとに、信徒手作りの、東北の郷土食である「凍(し)み大根」が献上された。常々信徒の方々がマミ奥様がどのような和ヴィーガン食を作られているか大いに興味を持っていることを知っていることから、広報部として、こちらの凍み大根を調理される様子などを取材させていただきたい旨お伝えしたところ、マミ奥様は快くお受けくださった。凍み大根は、主に東北地方で、冬の寒さを利用して作られる日本の伝統的な保存食であり、切り干し大根とはまた違う。茹でた大根を外にさらし、あまりの寒さから大根が凍るのだが、その過程で大根の水分が抜けていき、結果、保存食として様変わりするのだ。調理する時になったら、凍み大根を一晩水に浸し、柔らかくしてから煮物などを作る。今回マミ奥様は凍み大根の煮物をお作りになった。土鍋を使いごま油で炒められたのち、昆布だし、お酒、みりん、薄口醬油と塩で味を調え、彩りと香りから柚子の皮を添えて出来上がり。炒め煮にされた凍み大根は、味をしっかり含み、いかにもご飯が進みそうだ。真明様やマミ奥様にいろいろ質問をさせていただいたが、お二人とも、自分たちは栄養等の専門家ではないのであくまで参考程度にということを前置きされた上で、以下のようなことを話された。マミ奥様は、煮物の作り方などは地方などで違うのでご自由にされるのがよいのではということと同時に、ご自宅では砂糖は使われないということ、そして、「最近では減塩ということが言われていますが、しっかりと塩を効かせ、かと言って塩辛過ぎず、適塩にすることが大事だと思います」と仰せであった。それを聞かれた真明様は、「血に塩分があるように、肉を食する場合、当然、動物の肉とともに血の塩気、ナトリウムを摂取することになります。ですので、肉食をしつつ塩味が強いと、確かに塩分摂取過多になり、減塩しなければならない、ということになろうかと思います。肉食をやめれば塩分過多にはならないのですが、当然肉はみな食べたいですし、畜産業界も引き続き肉は売りたいわけですので、その解決策とし減塩が叫ばれているのであって、要は、巷で『減塩が大切』というのは、これからも肉を食べさせるための方便という側面もあるのではないでしょうか。私たちの身体、血液にはしっかりとした塩気が必要なのであって、菜食をされているならなおさら塩気は大切だと思います。菜食をして減塩もしたら、元気、活力が無くなってしまいますよ」という趣旨のお言葉を述べられた。マミ奥様は、間髪入れずに、笑顔で、人差し指を顔の横に持ってきつつ、「塩気は元気の源!」と大きな声で仰せになり、記者も含め笑いに包まれたひと時となった。お二人のお話を伺い、私たちは、肉を食べ続けるために、味がぼーっとした減塩のものを食べさせられているのかと思うと、驚き以外の何物でもない。マミ奥様はまた、「教主様や、その教主様のご代行であられる真明様に召し上がっていただくことは、明主様に食べていただくことだと私は受けとめておりますし、信徒の皆様も、そのような思いで献上をしてくださっているのだと思います。その信徒の皆様の大切なお心が無にならないよう精一杯お仕えさせていただきたいと常々思っております」という旨のことをおっしゃり、記者は、マミ奥様の真摯なご姿勢、信仰に思わず涙をこらえることができなかった。私たちは、「明主様に召し上がっていただきたい」等思うこともあるが、世界メシア教の信徒は本当にこれをさせていただくことができるのだ。信徒としてこれ以上の幸があるだろうか。明主様とご一体のご存在であられ、「ミロクの世は菜食」という明主様の聖言を現代に甦らせ食の真理をご開示くださった真明様、そして誰よりもそのミロクの世の食にお仕えになっているマミ奥様を先頭に、私たちも日々の食卓で菜食を楽しみつつ実践させていただこうではないか。