健康にいいとされるヴィーガン食の唯一の弱点は、ビタミンB12と言われている。 詳しいことは専門家に任せるが、ビタミンB12は、土中や海に存在するバクテリアしか作り出せないもので、人間を含めた動物は自分ではこのビタミンを産出することはできない。 ただ、牛などは草を食べるため、土からそのバクテリアを摂取し、結果牛の体内に蓄積し、それを人間が食べることでビタミンB12が得られるということのようだ。 ただ、最近は草を食べるのではなく、人間が用意した餌などを食べる牛などが増え、結果、牛や豚などにもビタミンB12のサプリを与えざるを得なくなっている。 人間も、昔は、現在ほど消毒、殺菌された水や農薬まみれの土ではなく、より自然に近い水、より元気のある土から取れる野菜を消費していたため、意識せずともビタミンB12を摂取していたと考えられている。 ただ、現在のように衛生面を過度に気を付けるあまり、バクテリアを可能な限り排除しようということから、そのような水や野菜からビタミンB12を摂取することが難しくなり、現実的には動物性食材からしか得られないというのが常識となっている。 貝類などもビタミンB12が豊富とされるが、それは、海水の中にある多量のバクテリアによって、である。 ただ、ここで一つ大いなる矛盾も存在する。 よく言われる研究結果として、世界人口の40%ほどはビタミンB12不足であるとされているが、世界のヴィーガン人口は当然ここまでいないわけで、すなわち、大多数のビタミンB12欠乏者は肉食者であるという事実である。 こちらの原因についても詳細は専門家に任せたいが、ビタミンB12というのはたんぱく質と強く結びついているため、このたんぱく質からこのビタミンを分離させなければビタミンB12を身体は吸収できないのだが、それには、健康な胃と腸内環境が必要であり、なんと皮肉なことか、肉食によるコレステロールや飽和脂肪酸、また乳製品、砂糖、ファストフードや加工食品を食べていることにより腸内環境が乱れ、消化の力が弱まり、結果、せっかくビタミンB12を含む動物性食材を食べても、この栄養素を身体は吸収してくれず、それによるビタミンB12不足ということが起きている可能性もあるのだ。 そもそも人間の身体には母体から受け継いだビタミンB12(胎盤からと母乳)が肝臓に一定数存在しているが、肉食により、そのオリジナルビタミンB12の吸収を妨げていることもあながち否定できることではないと思う。 私は今まで、「ヴィーガンにしたらビタミンB12の数値が上がった」という方を二人知っているが、上記が事実であるという証左の一つだと思う。なぜなら、本来植物性食材にはビタミンB12は無いとされているのだから、そのようなことでなければ説明がつかない。 どちらにしても、ビタミンB12というのは、衛生面が配慮された現代において、ヴィーガンにとっては最大の弱点であり、アキレス腱であるということは紛れもない事実だ。 ビタミンB12は、今言ったようにある程度の量をそもそも人間は持っているため、ヴィーガンになったからと言ってすぐに欠乏する心配は無いと言われている。ただ、なにかの具合で数年かけて欠乏していった場合、神経や脳などに影響を与え、さまざまな面で健康障害が現れるとされている。 ここで登場するのが、日本を含めたアジア圏の食事で広く食べられている焼き海苔だ。 今まで、植物性食材において、身体に有効に働くビタミンB12が存在するものは事実上無いと言われてきた。 味噌やテンペ(インドネシア発祥の大豆の発酵料理)などの発酵食にごく微量にあるとされているが、それも、必要摂取量を補うには足りないと言われており、したがって、健康には極めて良いとされるヴィーガン食であったとしても、この栄養素についてのみはサプリによって得なければならないというのが定説であった。 海藻についても、海水のバクテリアが付着することから発生するビタミンB12があると言われて久しいが、それが、身体では吸収できない偽物のタイプか、身体で吸収できる活性型のタイプかで議論されてきたが、長年の科学界のコンセンサスは、偽物のタイプではないかとのことであった。 しかし、この理解を根底から覆す研究結果が、2024年10月、『European Journal of Nutrition』で発表された。 この研究によると、いわゆる「焼き海苔」に含まれているビタミンB12は、偽物ではなく、しっかりと身体が吸収する活性型であるというのだ。 これはなんてことないかのように思うかもしれないが、世界中の植物性食材で、活性型のビタミンB12がしっかりと摂取できることが証明されたのは事実上世界で初めてのことであり、サプリなど不自然な形で栄養を得たくない世界中のヴィーガンにとって、控え目に言っても、革命的な大事件である。 世界中の全ての植物性食材において、活性型のビタミンB12が一定数存在していると証明されたのは、今現在、なんと、焼き海苔のみである。海藻もさまざまあるが、焼き海苔のみ、である(当然、焼き海苔と同じ海苔を使っている「地のり」や「磯のり」などからもビタミンB12は得られる)。 この研究によれば、一日全型2枚(5〜6g)の焼き海苔を摂取していけば、体内のビタミンB12の数値は上昇していくということであり、事実上、海苔によりビタミンB12はしっかりと摂取できるということだ。 もちろん、上記したように、一人ひとりの腸内環境も違えば、体質も違うため、断定的なことは決して言えない。また、ヴィーガンであったとしても、砂糖、揚げ物、ジャンクフード、アルコールなどの摂取により吸収が妨げられることも十分考えられるであろう。 しかし、それを差し引いても、この研究結果は驚くべきものであり、私は、これに出会った時、あまりの興奮から、妻に唾を飛ばして伝えたものだ。 寿司が世界的に広がった現在、日本人以外でも焼き海苔を食べる機会は増えたかとは思うが、かと言って、アジア圏以外の方々にとって日常的に食すものではないであろう。 しかし、世界中のメシア教信徒に伝えたい。いや、世界中のヴィーガン食実践者に伝えたい。皆様には、ぜひとも日常的に焼き海苔を食べていただきたい。なかなか手に入らない地域に住んでいる方もおられるかもしれないが、メシア教信徒同士で協力しようではないか。 明主様の栄養に関する考え方をここで詳しく繰り返すつもりはないが、明主様は、「栄養などは足りないくらいがいい。なぜなら身体が作り出すからだ」ということを仰せであり、私はこの明主様のご信念についてなんら疑念をはさむものではない。 しかし、我々メシア教の信徒は、「キリスト・イエスが最後の捧げものであるがゆえにもはや動物の苦しみが伴う食は必要無い」という、私が神に導かれ教えていただいたクリスチャンヴィーガンを世界大に拡大せんとするものである。 その我々が、「この栄養が足りてないのではないか」などの批判にさらされ、反論できず、結果、クリスチャンヴィーガンが広まらなくなるようなことがあればそれほどくだらないことはない。栄養面についてもしっかりと説明できるだけの「武器」は持っておきたいものだ。 ヴィーガン食と大自然との触れ合いにより、赤ちゃんも、妊婦さんも、青年も、ご年配の方も、いわゆる栄養的に全く問題が無いと、それを私たちがしっかりと示していかなければならないと思う。 そう考えると、この研究が発表されたのは2024年の10月だが、クリスチャンヴィーガンを世界のスタンダードにしようとしている我々を後押しするため、神様がこのような研究を、このタイミングでご発表くださったのではないかとの思いも胸によぎる。 とにかくとんでもないことだ。 ビタミンDの問題はあるが、もしキクラゲが手に入るなら、マミのレシピなどを参考にしてキクラゲの料理を作るのもよいが、日本以外の皆様にはあまりなじみの無い食材であることと思い、であれば、日光浴一択である。昼間の時間帯に直射日光を浴びることを日課にすれば、驚くほどのビタミンDを身体が生成してくれる。服や日焼け止めクリームで防御しては意味が無いのでそこは注意。 たんぱく質のこともよく言われるが、レタスにだってたんぱく質はあるのだ(本当ですよ)。アメリカの著名な外科医であるGarth Davis氏は、カロリーをしっかりと摂っていれば、ヴィーガン食であったとしてもたんぱく質不足になることはあり得ないと断言している。私は、これからは、たんぱく質の過剰摂取の問題を科学が証明していくと信じて疑わない。 昔は、人類みな土に触れ、きれいすぎない(?)本物の水を飲んでいたため、自然とビタミンB12を得ることができていた。 そう考えると、農薬や除草剤などが無い自然な土に戻ることができれば、もはやこの栄養素の欠乏を人類は心配しなくてよくなるのかもしれない。現代であっても、常に土に触れていれば、極端な潔癖症で無い限り、自然とビタミンB12を補給できるものだろうとも思う。 なんという皮肉なことか、スーパーで売っているきれいな野菜ではなく、泥がまだついているような野菜(すなわちビタミンB12が存在している可能性が高い)、それこそが人間にとって理想となる野菜だったのだ。 私は、クリスチャンヴィーガン食同様、皆様が「真明様農法」と呼んでくださっているキリスト農法も推進しているわけだが、ヴィーガン食を食べ、そして、野菜や穀物はできる限り自らの手で作る。基本日本を含むアジア圏に限定されるが、海藻を採取できる人は海に行こうではないか。 そのような生活こそが、地上天国の真(しん)のライフスタイルだと私は思う。 大地からのエネルギー、太陽からのエネルギー、海からのエネルギーを余すことなく享受するその生き方こそが、結果、現代の科学において必要とされる全ての栄養素をふんだんに得られることになるのだ。サプリがなければ生きられないなんて、神様はそこまで愚かではない!私はこれを絶対確信している。 AIの時代に逆行するようであるが、このような、大自然と触れ合って生きることこそが人間らしい人間になることであり、本当の「新人」になることだと信じてやまない。そのような生き方をしてほしい、そう願って神は我々を地上に降ろしたのだ。 大自然の中に飛び込み、大自然の全てを神に捧げ、大自然と一つとなり、生きる。その先に、病も消え失せ、貧しさも無く、争いも存在しない世があると信じ、今日もまた、進む。 2026年6月9日 ※なお、栄養については専門外ですので、不安な方は専門家にご相談ください。